さて、7月の授業最終日、絵本学科演習授業では、前期のまとめの講評会を行いました。その様子をご紹介します。このときは、合同発表会の形式で行うので、ほかの学年の作品もじっくり鑑賞することができます。
まずは1年生からです。校外授業で動物園に行って、動物を観察スケッチしたものを元に、シルエット絵本をつくりました。

1人ひとり、自分の制作意図を述べていきます。みんなの前で発表するのに慣れていないので、少し緊張気味です。
3年生は、オリジナル絵本を読み聞かせたり、広げたり。
ライオンの男の子がはじめて買い物に行くおはなしに、ほっこりした気分になりました。

こちらは、耳のなが〜いうさぎのおはなし。絵の描き方を模索中なので、その経過も述べてくれます。
こういった制作中の悩みや苦労話は、他の学生にも参考になるものです。

4年生の作品を机に広げると、「おお〜」という声が上がり、みんな身を乗り出してきました。

グリム童話のオリジナル解釈によるイラストです。
作品に対するこだわりと完成度がみんなに感動を与えます。やはり4年生ともなると、下の学年に負けてられません。

乗り出しすぎです。
ワインラベルのコンペに応募した作品や、音をテーマにつくった作品です。

こちらは、CGペイントで制作したポストカードのシリーズです。
手描きの線とCG着彩の融合が美しい。

こちらは、オリジナル絵本の登場人物たち。世界観を時間をかけて育てている最中です。
作品発表した後、学生同士でコメントを言い合ったりして、活発な意見交換の場にもなります。同じ課題でもさまざまな技法やアイデアの作品が生まれる驚きや、自分もこんなふうに描いてみたいという気持ちがわいたり、いつも刺激に満ちた講評会になります。
motouchi